
畑の肉 - 大豆
大豆は畑に肉といわれています。 畑の肉と呼ばれる理由を調べていきたいと思います。 肉と言えば人間のエネルギーになると皆さんもよくわかっていると思いますが、大豆にもそれほどのエネルギーがあるのでしょうか? 詳しく調べてみましょう!
畑の肉大豆!
大豆が「畑に肉」と注目を浴びるようになったのは、意外にも日本ではなくドイツが始まりなのです! 1885年に行われたウィーン万博で日本の農産物として出品されたもの中に「大豆」があり、大豆の栄養価が高く評価されたのです。
特にドイツ人は大豆のたんぱく質の多さに注目して栽培を始めました。 その時に付けられたキャッチフレーズが「大豆は畑の肉」だったのです! ところがいざ大豆の栽培をしたのですが、ヨーロッパの土は大豆には合わず残念ながら栽培は断念されました。 しかし「畑の肉」と呼ばれるように、世界的にも大豆は有名になったのです!
畑の肉の正体は?
大豆が畑の肉として注目を浴びるのは、特に「たんぱく質」の豊富なところになります。 たんぱく質は私たち人間の体を作り、生きていくためには必要な栄養素になるのです。 大豆にはその栄養素であるたんぱく質が35%も含まれているのです! しかも大豆のたんぱく質は量だけではなく、良質であることも最大の理由になるのです!
大豆のたんぱく質がどのように良質なのかと説明しますと、アミノ酸で作られているたんぱく質なのですが、組み立てられているアミノ酸にも色々な種類があります。 必須アミノ酸と呼ばれるアミノ酸は8種類あります。 それらは人間の体の中では作り出しことが出来ないために、食品などから摂るしかないのです! 大豆に含まれるたんぱく質は、この必須アミノ酸が豊富なためと、野菜や穀物よりも肉に近いたんぱく質なので「畑の肉」と呼ばれるのです!
大豆と肉を比べてみよう!
大豆のたんぱく質が肉に近いものといわれているので、大豆と肉(豚肉)のたんぱく質を作る必須アミノ酸を比べて見ましょう! どのような違いが見えてくるでしょうか?
大豆100gの必須アミノ酸
- イソロイシン:1800mg
- ロイシン:2900mg
- リジン:2400mg
- メチオン:1200mg
- フェニルアラニン:3300mg
- スレオニン:1400mg
- トリプトファン:490mg
- バリン:1800mg
豚肉100gの必須アミノ酸
- イソロイシン:990mg
- ロイシン:1700mg
- リジン:1800mg
- メチオン:820mg
- フェニルアラニン:1500mg
- スレオニン:950mg
- トリプトファン:250mg
- バリン:1100mg
必須アミノ酸を比べてみると豚肉よりも高い数値が出ているのがわかりますね! 豚肉には脂肪も多く含まれているのでそのことを考えると、現代人のような偏食だとバランスが心配になってきます。 その代わり大豆の脂肪分はコレステロールを分解してくれるリノール酸が多く含まれていますので、畑の肉大豆は健康的な食品といえますよね!
畑の肉ってあった!
筆者がまだ学生のころに甘露煮みたいな感じの「畑の肉」という商品が小さなお店で売っていたのを覚えています! 最近ではまったく見ることが無いのですが、調べてみると植物原料100%で作られた「畑の肉」という商品を見つけました♪ やっぱり存在したのだと思い少しうれしくなりました! しかも種類はひき肉タイプまであるのです。 結構色々なタイプがありウィンナーのものや細切りのものなどもあります。
たぶん私の見た畑の肉は薄切りタイプのものをお店で加工していたのではないかと思います。 この商品は大豆だけで作られているのではなく、小麦やしょうゆ、食物油脂、酵母などで作られた植物性たんぱく質の食品になります。 大豆のたんぱく質はリノール酸を多く含むので、コレステロールの心配も少なく安心して食べることができますね。 歯ごたえなどもあって、下味は付いていますが、普通のお肉と同じように色々なジャンルの料理に使っていけるのが「畑の肉」になります。