味噌は日本ではさまざまな料理に使われています。

大豆からできる味噌

味噌は昔から日本で食べられている食品ですが、大豆だけで作られているのはなく、米や麦などが使われています。 では味噌の栄養素はどんなものがあるのでしょうか? また大豆の他に作られる味噌はどんなものがあるのか調べてみましょう!

味噌とは

大豆や米、麦などを使って作られる日本の発酵食品になります。 使われる穀物の違いによって味噌の種類も変わってきます。 また同じ原料を使っていても、作業工程の違いによっても変わってくるものです。 穀物を発酵させるのに必要なものは麹になります! 麹といえばしょうゆを作る時にも出てきましたよね?

味噌の歴史って?

味噌のはじめて

大豆を使った加工品のほとんどが中国から伝わってきているものが多く、味噌もその中のひとつになります。 味噌の元になるものが中国で生まれたしょうゆの歴史で登場した「ひしお」が日本に渡ってから独自の製法によって味噌になっていったといわれています。

その反面で、味噌は日本の気候がもたらした独特のものとも言われています。 縄文時代の遺跡には「縄文味噌」と思われる食べ物が発見されています。

味噌と食文化

室町時代に入ると、味噌は庶民の食事には欠かせないものとなっていました。 大豆の粒を残したままの味噌を、すりつぶして使うことによって料理への使い道が大きく変わっていったのがはじまりになります。 この時代から味噌を使ったいろいろな料理が作られていったのです。

味噌にまつわる話

味噌がどれだけ庶民へ浸透しているのか、現在にも残っている文化で、落語に「味噌蔵」や「味噌豆」が登場してくることからもわかります。 また「東海道中膝栗毛」は各地方の味噌料理が紹介されていています。

味噌の栄養とは?

使われる原料によって栄養素は変わってきます。大豆がメインの味噌になりますと、たんぱく質が多くなり、米や麦の配分が多い味噌は炭水化物が多い味噌になっていきます。 お米が主食の日本人は必須アミノ酸が足りないことが多く、味噌はそれをカバーしてくれるとても優れた発酵食品なのです。

味噌の成分は?

味噌の中に含まれる成分は、炭水化物・たんぱく質・脂質・灰分のほかに、ビタミンやミネラルが含まれています。 塩分はその味噌の種類によっても変わってきますが、白味噌で5%~7%になり、一般的な味噌だとそれよりも少ない量になります。

味噌は健康の元!

昔から日本人は味噌汁を食べる習慣がありました。 質素な食生活の中で健康に良いものを取り入れてきた日本の食卓は、現在は変わりつつあります。

欧米の文化が入ってきたことによって朝食にパンなどを食べることが多くなり、味噌汁を飲む機会も少なくなっています。 毎日味噌汁を飲む習慣をつけると健康にも良いのでぜひとも味噌汁を食卓に取り入れていきましょう! 味噌の健康効果を紹介していきます。

老化防止

味噌の栄養素のビタミンEなどは抗酸化作用があります。 人の体は酸化することによって老化をしていきますので、酸化を防ぐ効果がある味噌は老化防止に役立つのです。

胃潰瘍防止

味噌汁を飲んでいる人は、飲んでいない人に比べると胃にかかわる病気になりにくいことが研究の結果出ています。 年齢で見ていくと60歳からが明らかに胃の病気にかかる確立が上がっているのが結果に出ています。

ガン予防

味噌汁を飲んでいる人は胃ガンになりにくいといわれています。 大豆に入っている成分によって胃ガンだけではなく、ほかのガンにも予防効果があるといわれています。

消化の促進

味噌に含まれるたんぱく質は、ほかのものに含まれるたんぱく質よりも消化吸収がよいです。 そのため、ほかの食品の消化吸収も助ける力があるのです。

整腸作用

味噌の中には植物繊維が含まれていて、腸にたまった不要なものをきれいにしてくれます。 また味噌にはたくさんの微生物が存在して、その微生物が腸の中のよくないものを外へと出してくれるのです。